【映画 ネタバレなしの感想】『コールガール』(1971)

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作品情報

作品名コールガール
原題Klute
公開日1971年
上映時間114分
監督アラン・J・パクラ
主演ドナルド・サザーランド

キャスト

あらすじ

 ペンシルベニア州のある研究施設で働いていた科学者が、突如失踪した。数ヶ月後、この事を不審に思ったジョンは、独自に捜査を始めるのだが・・。

感想

 どうも、こんにちは~😊。

 今回は、コレ。「コールガール」を紹介していきますね~w。

 この映画はね~、正直ちょい戸惑った( ;∀;)。

 といのもね、サスペンスなのに群像劇っぽいところがあるのよ。

 まあでも、この雰囲気に慣れてしまえば、あとは一気ですよ一気(#^^#)。

 大都会に生きる人々の群像劇と、サスペンス要素を絡めたこの作品。

 サスペンス観たい!!って人はもちろん、群像劇が大好きな人にもオススメです😍。

流れるBGMも雰囲気にピッタリw。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • この映画「コールガール」は、屈折した人生を送る女と私立探偵の男の心のふれ合いを中心に、コールガールの生態や大都会の断面を鋭く捉えた秀作ミステリーですね。

    この映画「コールガール」の主演女優のジェーン・フォンダは、1960年代後半にヴェトナム反戦運動に目覚め、自分自身でFTAという反戦グループを設立し、その反戦運動の同士でもあった、ドナルド・サザーランドとタッグを組んでこの映画に出演した、いわば、1970年代を象徴する女優だと言えます。

    監督は、当時、デビュー作のライザ・ミネリ主演の「くちづけ」を撮り、後に「大統領の陰謀」という社会派の政治サスペンス映画の秀作を、そして「推定無罪」というサスペンス・ミステリーを撮ったアラン・J・パクラで、当時、バリバリの反戦女優でラディカルなイメージだったジェーン・フォンダから最高の演技を引き出し、この一作を契機に演技派女優へと開眼させていったのです。

    ペンシルヴァニアにある研究所の科学者グルマンが、謎の消息を絶って数カ月。
    彼の上司ケーブルは、警察の捜査がはかどらないので、グルマンの幼友達で警官のクルートに依頼します。

    そして、私立探偵になったクルートは、ニューヨークで生計を立てて、舞台女優を目指しているというコールガールのブリー(ジェーン・フォンダ)に宛てて、グルマンが書いたという猥褻な手紙を手掛かりに捜査を始めます。

    クルートはブリーに捜査の協力を求めますが、警察への恨みを持つ彼女は、冷たく彼を追い返したりします。
    そこで、クルートはブリーと同じアパートの一室を借り、彼女を監視する中で、ブリーの心が和らぎ、やがて彼女の協力でクルートの捜査線上に、意外な人物が浮かび上がって来て———-。

    この映画の邦題から受ける印象は、何かアメリカのコールガールの生態でも描く風俗映画のような感じですが、ところが、この映画は大都会ニューヨークに渦巻く甘美な情事の謎を、ハードボイルド・タッチで解明していくミステリー仕立てになっていますね。

    そして、この映画の最大の見どころは、私立探偵となったクルートが、丹念に謎を解いていく過程と、彼と舞台女優志願のコールガール、ブリーとの人間的な反目と結びつきに、このドラマの面白さが秘められていて、それと併せて、ニューヨークという砂漠のような荒涼とした大都市に住む人間の”無限地獄のような孤独や不安定な心理”に焦点を絞って描いた、優れた心理ドラマになっているのです。

    そして、このジェーン・ファンダが演じるブリーという女性の、大都会の中で他人との深い関わり合いを持つ事を極力嫌うヒロイン像というのは、人間同士のコミュニケーションが希薄になっている現代社会の在り方を象徴する人物像になっていて、華やかできらびやかに見える大都市生活の裏側に潜む感情を、醒めた眼で冷ややかに見つめるアラン・J・パクラ監督の演出のうまさに引きずり込まれてしまいます。

    また、ブリーという女性の全てを受け止める男の役を静かな抑えた演技で好演するドナルド・サザーランドのうまさにも唸らされます。

    ニューヨークのハーレムでの現地ロケを敢行し、大都会の裏側の生々しい生態をリアルに映像化したゴードン・ウィリスの撮影が、我々観る者の心に冷え冷えとした臨場感を持たせる効果を与えてくれます。

    尚、主演のジェーン・フォンダは、1971年度の第44回アカデミー賞で、最優秀主演女優賞、同年のゴールデン・グローブ賞の最優秀主演女優賞(ドラマ部門)、ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀主演女優賞、全米批評家協会賞の最優秀主演女優賞を受賞と、その年の映画賞を総なめにしていますね。

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